「共同親権」がリスクになるケースとは? 無理な合意が子供を苦しめる5つのサイン
共同親権にはメリットがある一方で、すべての家庭に適しているわけではありません。
親同士の関係性によっては、かえって子どもの生活を脅かし、成長を阻害する原因になることもあります。
ここでは、「共同親権を選ぶべきではない(慎重になるべき)」典型的なケースを解説します。
もし以下の項目に一つでも当てはまる場合は、無理に合意せず、早めにご相談ください。
1.重要な決定が「決められない」とき
― 教育・医療・転居などで意見が対立し、手遅れになるリスク
共同親権下では、進学先、手術の同意、引っ越しなどの重要事項について、両親の合意が必要です。しかし、信頼関係がない場合、以下のような事態が起こります。
- ☑ 相手がのらりくらりと協議に応じない(無視する)
- ☑ 嫌がらせ目的で、あえて反対意見を言う
- ☑ 連絡手段がブロックされており、緊急時に連絡がつかない
結果として、入学手続きが間に合わない、必要な手術が受けられないなど、お子さまの人生に重大な不利益が生じる恐れがあります。
2.DV・モラハラ・支配関係があるとき
― 共同親権が「支配を継続するツール」になるリスク
裁判所も最も警戒するのがこのケースです。身体的な暴力だけでなく、精神的な支配も含まれます。
- ☑ 別居後も、相手からの執拗な連絡や監視がある
- ☑ 養育費や生活費を盾に、こちらの行動を制限しようとする
- ☑ 「共同親権」を口実に、子どもの居場所や生活を過度に詮索する
これらは法制度を使った嫌がらせになり得ます。
DVや虐待のおそれがある場合、裁判所は共同親権を認めない(単独親権とする)判断をする傾向にあります。
3.子どもの安全・安心が脅かされるとき
― 親自身の問題が、子どもの生命・身体を危険にさらすリスク
親の状態が不安定な場合、親権を行使させること自体がリスクとなります。
- ☑ アルコールや薬物の依存、未治療の精神疾患がある
- ☑ 過去にネグレクト(育児放棄)や虐待の事実があった
- ☑ 子どもを無断で連れ去る危険性が高い
結果として、子どもを安心して預けられない状態では、共同親権の運用は不可能です。「子どもの安全」は何よりも優先されるべき最重要事項です。
4.父母間の「会話」がそもそも成立しないとき
― コミュニケーション不全は、制度が機能しないサイン
共同親権は、離れて暮らす父母が「子どものために」協力し合うことが大前提です。
- ☑ LINEやメールが来るだけで動悸がする、恐怖を感じる
- ☑ 第三者を介さないと、冷静な話し合いが一切できない
- ☑ 相手が常に攻撃的で、歩み寄る姿勢がない
日常の連絡がストレスの火種になるようでは、子どもはその板挟みになり、精神的に追い詰められてしまいます。
5.これまでの養育実態とかけ離れているとき
― 「権利」だけの主張は認められにくい
共同親権は、ただの「権利」ではありません。「責任」を伴うものです。
- ☑ 別居親が、これまで長期間子どもと関わっていない
- ☑ 子どもの性格や健康状態、学校生活を全く把握していない
- ☑ 「権利だから」という理由だけで親権を主張している
実態を伴わない形式だけの共同親権は、子どもの生活現場に混乱をもたらすことになってしまいます。
6.「共同親権」の主張に不安を感じたら
一人で抱え込まず、法律の専門家を味方につけてください。
共同親権の導入により、「相手から共同親権を強く迫られているが、断れるのか」「DVのケースでも強制されるのか」といった不安の声が多く寄せられています。
法律は、子どもの利益を害してまで共同親権を強制するものではありません。
あなたの家庭の事情、過去の経緯、そしてお子さまの安全を守るために、
「なぜ単独親権が必要なのか」を法的に整理し、主張するお手伝いをいたします。
- 相手の主張に押し切られそう
- 過去のハラスメントがトラウマになっている
- 子どもを守れる選択肢を知りたい
そのような方は、まずは一度、当事務所へご相談ください。あなたとお子さまにとっての「最善」を一緒に考えましょう。







