モラハラ夫との離婚について

このページを見ていただいている方の中には、モラハラ夫との離婚を考えているけどどうすれば分からない方が多くいると思います。

モラハラ夫との離婚をする際のポイントは次のようなものです。

 

・あなたは悪くない

モラハラ夫の被害にあっている方は、よく「悪いのは自分」と思い込んでいて、自分がモラハラを受けていることにも気づかれない場合が多くあります。気づいても、現状を変える行動をとるかも悩まれるかたが多いように思います。

「私さえ我慢すれば良い」といった風に考えられる方も多いです。

しかしあなたは被害者です。あなたがパートナーからされて苦しいと思うならその解消に向けて動いた方が賢明だと思います。

それに気がつくためにも、「おかしい」「つらい」と思われたら、弁護士や行政などの第三者への相談をされることをおすすめします。

 

・当事者同士の話し合いでの解決は難しい

モラハラ夫は、一般に離婚を望んではいません。

モラルハラスメントが行われるような関係は、すでに対等な関係ではありません。

モラハラ夫としては、自分に都合のいい関係を変える必要が無いのです。

モラハラ夫は、あくまで上からあなたに関係改善や離婚を思いとどまるように説得するでしょうし、それ以外は話し合いすら拒否することが予想されます。

「何を馬鹿なことを言っているんだ」「お前一人が生きていけるわけがない」「俺は〇〇してやっているのに」と言った具合にです。

モラハラ夫と話をする場合、あなたの味方、例えばあなたの親族や友人とともに行うのが賢明です。

しかし、モラハラ夫は、社会的地位がきちんとしている場合も多く、外部とのコミュニケーション能力も高いです。

ですので、味方であるはずの人から「あなたの方にも悪いところがあるんじゃないの?」を言われてしまうときもあるかもしれません。

可能なら弁護士に相談をしながらすすめることをおすすめします。

 

・話し合いの解決ができなかったとき

上の理由からモラハラ夫との話し合いがうまくいかない場合は多々あります。

では、その場合はどうすれば良いでしょうか。


① 別居

まずは、別居をされることをおすすめします。

まず、別居を開始することで、あなたはモラハラ夫の支配から逃れることができ、世界を広げ、正常な判断をすることができます。それだけでも別居を行う価値があります。

また、別居には、離婚につなげることができるという効果があります。モラハラ夫の特徴として、「暴行」や「不倫」といったわかりやすい離婚原因になる行為をする場合が少ないということがあります。

また、モラハラ夫は弁舌が巧みな場合が多く、「罵倒」を「指導」「喧嘩の延長」などと言い換えたり、「無視」についても否定する等の行為を行います。

しかし、一定程度の別居期間があれば裁判で離婚が認められる可能性は高まってきます。その点でも、離婚を決意されたら別居をされることをおすすめします。別居をされるに際しては、今後どうしたらいいか、不動産屋さんがわからない等の問題があると思います。

当事務所では、生活のプランニングを一緒に考えることや、不動産屋さんをご紹介させていただくことも可能ですので、相談の際にはご安心してお声がけください。

また、別居に関して、モラハラ夫が怒って何かするのではないかと思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、当事務所の取り扱った事件でモラハラ夫が、別居後に暴力的な行為をした等のケースはありません。モラハラ夫の特徴として、社会的評価を気にする点があり、自分の社会的評価を落とすことは起こさないのが通常です。なにより、そのような恐怖のもとで生活するより、あなたの幸せの方が大事です。


② 婚姻費用の請求

別居をされた際に気になるのは生活費でしょう。

あなたには、相手に対して婚姻費用を請求する権利があります。

婚姻費用を請求した場合、相手が抵抗をすることも考えられますが、その場合は裁判所を使い支払うように持って行きます。

モラハラ夫が支払いを拒否した場合は、給料を差し押さえることも可能ですのでご安心をしていただければと思います。


③ 離婚調停の申立

その上で、離婚調停を申し立てることをおすすめします。
調停とはいえ裁判所の手続きで、特殊な技術が必要になります。
また、調停の場合、話し合いという性質から、ごねた者勝ちになる可能性も否めません。

この段階では、弁護士に依頼をされることをおすすめします。

・慰謝料請求について

モラハラ夫は、自分が悪いことをしているという認識すらもっていないことが通常です。ですので、モラハラ夫への慰謝料請求を認めさせるためには、裁判に勝つことが必要です。とはいえ、モラハラで慰謝料を裁判で認めてもらうためには、モラハラについて、具体的にどのような行為だったかを特定するだけの証拠が必要になります。
具体的には「暴言」「無視」「物にあたる行為」「生活費を支払わない」ことが分かる証拠、例えばメールなどがあればありがたいです。

・モラハラ夫との離婚について

以上に書いたとおり、モラハラ夫との離婚については、計画的にすすめて行く必要があります。遠回りにならないように、段階的に弁護士に相談をしながら進めていくことをおすすめします。