不貞をしてしまった依頼者の離婚に際して面会交流を実現した事件

依頼者:男性 20代

相手方:女性 20代

争点 :離婚・婚姻費用・面会交流

 

経緯

依頼者は、相手方からの仕事に対する叱責を毎日受けるなかでうつ病にかかってしまい、その中で依頼者は不倫をしてしまったという事件です。

 

うつ病にかかってしまったため依頼者は相手方と一緒に住む事もできず違う場所に住んでいたのですが、相手方から離婚や婚姻費用を請求されたため、相談をする事になりました。
依頼を受けたとき依頼者は仕事もできる状態ではなく周りからの支援を得て生活をしている状態でした。とはいえ、相手方の元にお子様がいるので、お子様のことを考え少しでも婚姻費用を払おうと言うことになりました。

 

ただ、面会交流は、相手方も裏切られた気持ちが強く、これを実施することは困難を極めました。依頼者相手方お二人とも精神的に負担が大きかったと思います。

 

最終的には、関係各所の協力や多くの折衝の結果、どうにか相手方の許しを得ることができ、面会交流を実施する事ができるようになりました。

 

その後、お二人は離婚をされ、健康も回復され、再出発を果たされました。

 

ポイント

お二人とも心の負担がとても大きく、この落とし前をきちんとしないとお二人が前に進めないし、お子さんとの関係もいい方向に行かないなと思い、腰を据えて行った事件です。

 

モラハラの記事でも書きましたが、夫婦が仲良く生活するためには、離婚になる前にお互いが尊重し合うことが何より大事なのかなと思います。

 

それに自分がいくら傷ついても、相手を裏切ってはいけないのだろうと思います。

 

面会交流は、これを無理矢理実現させることがやりにくい(というか弊害が大きい)ものですので、強く争われた場合どうしてもその実現が難しい様に思います。

 

しかし、お子さんの福祉に資するなら、弊所ではできる限り実現をしたいと思っています(DVやハラスメントなどきちんとした拒否の理由がある場合は別です)。

 

面会交流にお困りでしたら、ご相談をいただければと思います。